期末考査もようやく終わって……いつもの年なら短縮授業になるのですが、今年は秋に大雨洪水警報が続いて休校が多かったため、授業時間の不足を補うため、考査後もフルに6時間授業! そう連絡した途端、うわ〜〜(涙)と悲鳴を上げた37回生諸君、既に3年生0学期は始まっています。受験勉強の本格的なスタート時期になり、「進路志望届」を1月には提出しようとプリントも配布されていますね。
とはいえ、まだ自分の進路希望がしっかり固まりきったと言いきれる生徒は半分ぐらいでしょうか。あるいは、一応決めてはいても、何となく大学進学、何となく○○学部、何となく○○の専門学校へ……と「何となく」の生徒も多いかと思います。何しろ進路を決めるということは、明日、明後日の自分ではなく、年単位で先の自分と社会を想像することです。社会情勢が先行き不透明な中、5年後、10年後の自分がどうなっているのか、具体的に想像するのはひどく難しいことのように思っているかもしれませんね。
そこで、37回生諸君の未来像創造の手助けの一つになれば、と「こうべカタリ場」の皆さんに来ていただきました。
「カタリ場」の講師は大学生等、高校生に非情に近い年齢の人達。今回は近隣の現役大学生を中心に来ていただき、大学進学後の「像」を具体的に話していただくことで、受験に向けてのモチベーションアップや、自分自身を見つめて「将来の自分像」を描けるようになろうという目的で活動を行っていただきました。
「カタリ場」って何?などということは事前に殆ど説明を受けずに、ただ、体育館に入ってね〜と連絡されて行ってみたら……軽快・アップテンポな音楽が流れている体育館。いきなり入り口で、来た人から講師の学生さん達に8人ぐらいのグループにまとめられて座ることに。
元々初めてのことにはヒツジのようにおっかなびっくりになりがちなヒガハリ37回生、何なの、これ?!と生徒達は目をまん丸にしつつ、どうにかこうにかグループになって少々及び腰で体育館中に散っていきます。

その後、グループごとに自己紹介と座談会。フレンドリーな先輩達が緊張をほぐしながら盛り上げてくれるおかげで、ようやく笑顔も出始めました。
今回はいつもの進路ホームルームのように「大学とは何か」などといったお堅いものではなく、アットホームで気軽な感じで素の自分になり、生の大学生、年の近い先輩の話を聞いて具体的な自分像を考えて欲しいという企画ですから、格好をつける必要はありません。中にはゴロリと体育館の床にみんなで寝転んで談笑し合うグループもあり、始めからなかなか賑やかです。

一通り自己紹介が終わると、今度は大きなグループに分かれて、大学生活について先輩の話を聞きます。1人約10分程度のお話なのですが、普段の進路講演会や出前講義なら「大学はこんな勉強をするところ」などといった内容になりがち。けれども、今回は生の大学生の生活について話をしてもらうので、内容は大学生活全般、大学に行く意義などといった堅めの話から、アルバイト、あるいは恋バナまで、広く多岐に渡ります。しかも、何しろ関西圏の大学生達。ギャグを交えながら、10分間で巧みにまとめたお話で、聞いている生徒達の視線は先輩に釘付け、耳はダンボ、です。授業中とはうって変わった、キラキラした眼が非常に印象的でした。

先輩の話を聞いたら、またグループに戻って今聞いた話について、深く話し合い、プリントにまとめていきます。グループのまとめ役の先輩が丁寧にアドバイスしてくれるおかげで、みんな一生懸命プリントに書きこみ……。ここでもまた、あちこちで楽しそうな笑声が上がっていました。

最後に将来なりたい自分像に近付くための「約束カード」を記入。司会役の大学生の話を聞いて終わり、なのですが、「ちょっと聞いてね〜!」と一声かかるだけで、全員がサッと舞台の方を顔を上げて聞く姿勢になったのがとても印象的でした。それだけ、先輩のお話に対して強い興味関心を持つと同時に、2時間の活動がとても充実していたのだと思います。

こういう企画に一度参加したからといって、全員が全員、具体的な将来像を見つけて、全力で努力するようになる……とは流石に思いませんが、自分の未来に向けて頑張ろうと思う「心のスイッチ」が入った、あるいはそのスイッチを探そうとし始めた生徒が沢山出来たのではないかと思います。
1月には再来年の3月にあるべき自分像を描く「進路志望届」を担任に提出、順次学年主任の蓬莱先生との面談に入ることになっています。どうぞこの冬休み、描いた自分像に少しでも近付けるように努力をして下さい。また、まだ将来の像がぼんやりしている生徒は、この二十日間で少しでも前向きに自分の未来を想像出来るよう、あれこれ調べてみて下さい。